2016年11月6日日曜日

駆動系 (Ⅵ) ドリブンプーリ

駆動系 (Ⅵ) ドリブンプーリ

 ドリブンプーリについてレポートします。

  ◎ アクセルを開けて、走行していると少し待ち時間が生じると
     言うことを感じたことはありませんか?。
     そこで今回は、このような対策をしてみました。


 ・ ドリブンプーリのセンターナットを
   取り外す。












・ スプリングシート [1] 、
  フェーススプリング [2] を
  ドリブンフェースから取り外す。








 ・ シールカラー [1] をドリブン
   プーリから取り外す。

 ・ 少し硬い場合は、 (-)ドライバ
   ーでシールカラーの下の羽根
   部分をこじて下さい。




 ・ ガイドピン [1] 3個を外し、ドリブン
   フェース [2] を取り外す。









     ・ 外した部品を溝を見てみると、くの字に
       なっています、画像の赤丸の凸部分を
       少しだけヤスリ等で削って下さい。
       削りすぎると、遊びが多くなり、ガタツキ
       が出ます。
       材質は硬いので、ダイヤモンドの付いた
       ヤスリを使用。

     ・ 各部のグリスアップも忘れないように
       組み付けて下さい。



   ※ これで、低速から高速までスムーズに走行できるように
      なりました。

2016年11月3日木曜日

駆動系 (Ⅴ) ドリブンフェイススプリング

5)  ドリブンフェイススプリング交換

    ドリブンフェイススプリングについては、ピストンを交換し、
    パワーアップしたのでノーマルでは柔らかく感じていました。
   
    そこで!!




  ・ 二枚の画像の左のスプリングが、今回新しく入れ替えた
    スプリングです。

  ・ 純正部品で、リード110の物を使用。

  ・ ノーマルの状態では、アクセルを戻したときにベルトに
    掛かる力が弱くて、ウェイトローラーが上に上がったまま
    なかなか降りてこないという症状で、直ぐにアクセルを
    開けてもタイムロス(少し待ち時間)が生じます、
    スプリングを交換してからタイムロスも解消し乗りやすく
    なりました。


 ・ 画像の様な工具を使用 
      39mmの物を使用。

 ・ キジマから販売されています。








 ・ 緩めるときの注意です、センターナット
   の回りを押さえておかないと、ナットが
   外れる時にクラッチ部品の部分が
   飛び上がります。










 ・ 分解した画像です、後は
   スプリングを交換し組み付け
   て下さい。





 ・ 分解したついでに矢印部分の
   ベアリングのグリスアップを必ず
   して下さい。




駆動系 (Ⅳ) ドライブベルト

4)  ドライブベルト交換

  消耗品で、重要な部品の一つのドライブベルトについて。


 ・ 左の画像は、12000km走行のドライブ
   ベルトの状態です、少しひび割れの症状が
   出てきています、まだ使用可能ですが、
   念のために交換します。

 ・ アクセル 「ON」・「OFF」 の時にベルトが
   あばれウェイトローラなどの異音が発生
   するようになります。

 ・ 20000kmで切れた事例もあります。




 ・ 画像は、新品の部品です。部品番号
   が読み取れると思いますので、この
   番号で注文して購入して下さい。











  ※ 機会と資金があれば外品の強化ベルトをテストしてみたいと
     思います。

2016年11月1日火曜日

トラブルレポート (2) エンジンが止まる Ⅱ

トラブルレポート (2) エンジンが止まる Ⅱ

  エンジンが止まる症状の原因と対策の一例。

   ・ 暫く乗っているとエンジンやインジェクションなどに付着物
     などが蓄積されていき、それがトラブルの原因になる可能
     性があります。

    1) ガソリンについて。
        インジェクションをオーバーホールすれば良いのですが
         なかなか大変なのでが。

     ① いつもと違うガソリンメーカーのガソリンを入れて様子を見る
        (ガソリンメーカーやガソリンスタンドを変えただけで症状が
         緩和されることがあります、まずはここから初めて下さい。)

     ② 洗浄系燃料添加剤を入れる。
        (1回だけでなく2~3回連続使用して様子を見る。)

         ※ 参考ですがワコーズのものがわりと良いようです。

     ③ インジェクションのオーバーホールをしてみる。

    2) エンジンについて。
        エンジンをオーバーホールすれば良いのですが。

     ① エンジンオイルを変える。

     ② エンジンオイル添加剤を入れる。
        (シリンダー、ピストン、シリンダーヘッドなどに付着
         したカーボンなどを掃除してくれます、程度によります)

     ③ エンジンのオーバーホールをする。

2016年10月16日日曜日

駆動系(Ⅲ) ドライブフェイス

3)  ドライブフェイス交換

 私の乗っているベンリィ110プロの走行距離は24400kmです。
  ドライブフェイスの画像です。


   ・ 20000km走行後の画像です。













    ・ かなり中間部分がすり減っています

    ・ この様に摩耗してしまうとスタートが
      悪くスピードも出なくなります。










   ・ これが新品の画像です。













  ・ 全然違いますね。

  ・ 交換してからはスムーズにスタート
    し最高速が出るまでの時間が短く
    なりました。

駆動系(Ⅱ) プーリーボス

2) プーリーボス交換


 今回はプーリーボスを交換してみました。
  ノーマルは寸法が、内径15mm、外径22mm、全長39mmです。


  ・ 株 キタコさんから販売されている
    プーリーボスを購入しました。

  ・ シムが付いているので細かいセッティング
    が可能になります。





  ・ 取り付け説明書がついていて
    シムの入れる場所なども丁寧に
    書かれています。










※ スピードか、スタートを重視するかの重要な部品です、購入して損の
   無い部品です。

  ◎ 分解方法は、ウェイトローラー交換ページを参考に、

2016年10月15日土曜日

エンジンレポート(Ⅱ) 脱着

エンジンレポート(Ⅱ)
      脱着。




    ・ 左の画像のようにエンジンを車体から
      脱着します。

    ・ まずは、外装部品を取り外します。

    ・ シートを外す。

    ・ リヤサイドカバーを外す。







   ・ 10mmのナット2本(赤丸部分)

   ・ タンクカバーの10mmのナット1本

   ・ この3個のナットを取り外す。

   ・ 以上でシートが外れます。


















 ・ サイドカバーのタッピングビスを
   外し、カバーを取り外します。









  ・ リヤキャリヤカバーリッドをマイナス
    ドライバーで外す。












    ・ ボックスカバーのネジを外す。

    ・ その中にあるタッピングビス2本を外す。

    ・ キャリヤを止めているボルト4本を外す。
            (青丸部分)








 ・ 外された状態の画像です。








    ・ 燃料ホースと燃料ポンプの配線カプラ
      を取り外す。


























  燃料ホースの外し方。(上部の図を参考に)

  ・ コネクターラバー [1] を上部図のようにずらす。

  ・ クイックコネクタ 「2」 を保持し、リテーナの爪部 [3] を押し込んで
    リテーナのフック [4] をコネクタの穴から外す。

  ・ クイックコネクタを引き抜く。

    注) 取り外しは手で行い、工具は使用しないこと。


   ・ スパークプラグキャップ [1] の接続を外し
     ハイテンションコードのバンド [2] を外す。



   ・ ボルト [1] を外し、フューエルホースクランプ
     [2] を取り外す。



   ・ スロットルケーブル [1] のロックナット [2] を
     緩め、スロットルドラム [3] とケーブルホル
     ダー [4] からスロットルケーブルの接続を
     外す。

   ・ ケーブルクランプ [1] 及びケーブルガイド [2]
     からスロットルケーブル [3] を外す。




 下記の接続を外す。 

 ・ スターターモーター2Pカプラ [1]
 ・ ACジェネレータ/クランクパルス
   ジェネレータ 4Pカプラ [2]
 ・ エンジンサブハーネス 6P カプラ
   [3]
 ・ エンジンサブハーネス 4P (赤)
   カプラ [4]
 ・ エンジンサブハーネス 4P カプラ
   [5]
 ・ ボルト [6] を外し、フレームから
   アースケーブル [7] を取り外す。
 ・ フレームからハーネスクリップ [1]
   2個を取り外す。






 ・ リヤブレーキケーブル [1] をクランプ
   [2] から取り外す。








 ・ リヤブレーキアーム [1] のアジャスト
   ナット [2] を外し、ブレーキアームから
   ブレーキケーブル [3] の接続を外す。
 ・ ブレーキホルダ [4] からブレーキケー
   ブルを抜く。
 ・ ブレーキアームからジョイントピン [5]
   を外し、ブレーキアームとケースの間
   からスプリング [6] を取り外す。



 ・ リヤショックマウントボルトを外す。









 ・エンジンハンガーボルトを取り外す。









  以上でエンジンを脱着することが出来ます。

2016年9月14日水曜日

トラブルレポート (1) エンジンが止まる。

トラブルレポート (1)

  突然エンジンが止まってしまう。

   ◎ 走行中にアクセルを戻し停止した途端、ガス欠の用な感じで
      エンジンがストップしてしまう。このような症状に遭遇した人は
      私だけでは無いと思います。

     このような症状が出た時の対処法の一部を書いておきます。
      (ただし原因は他にもある場合もあります。)

 ガソリンタンクキャップの通気不良


    症状
     
     ・ アクセルを戻した時に、何の前触れもなく
       ガス欠のように止まってしまう。
     ・ エンジンを始動しようとしても始動せず
       5分ほど待てば、エンジンは始動できる。
     ・ ガソリンが満タン時に症状が出る。
     ・ ガソリンが少なくなってくると症状が出る。
     ・ タンクキャップを外した時に 、「プシュー」と
       音がする。





                対処法

                 ① ⇒ ガソリンキャップを外す。

                 ② ⇒ キャップを振って、ガソリンを出す。

                 ③ ⇒ ガソリンキャップの穴を口で吹く。

                 ④ ⇒ ガソリンキャップは、外したまま「キー」 
                       を外し メインスイッチに 「キー」 をさし 
                       「ON」 にする、 「OFF」 にする、ガソリン
                       ポンプの動く音 (ブーン) を確認し、この
                       作業を2・3回繰り返します。

                 ⑤ ⇒ メインスイッチからキーを抜き、ガソリン
                          キャップを取り付ける。

                 ⑥ ⇒ そして、エンジンを始動してみる。

                結果
      
                  すんなりとエンジンが始動すると思います。
                  (始動しなければ他に原因があると思われる。)

タンクキャップを分解してみました。(参考 プレスカブのタンクキャップ)


   ・ タンクキャップの上のメッキ部分を
     取リ外した画像です。

   ・ 赤い丸部分に 1mm 位の穴が空いて
     います。
     この穴が、空気の通り道だと思います。
























  ※ 対策をしてみました。
       (このようなトラブルを防ぐ意味で対策をしてみました。)


    ・ タンクキャップ横のメッキ部分に
      1,2mmの穴を開け空気の通り道を
      追加で作ってみました。










     ・ 赤丸部分に小さな穴が空いています。
       通気口だと思います。

     ・ その穴の開いている所のアルミ部分が
       溝になっています。









     ・ タンクキャップパッキン(黒のゴム)を
       めくってひっくり返し一部をニッパーで
       少しカットしました。
        (パッキンの赤丸部分です、切り過ぎ
         に注意)

     ・ ひっくり返したパッキンを元に戻し、カット
       した部分を小さい穴の開いてるところに
       合わせて (⇒) 組み付ける。




    その後の結果報告
 

      ※  対策の後、500km程走行していますが現在のところ症状も
          でなくなり、それに作業による問題も起きていません。

   

2016年9月12日月曜日

点火プラグ交換レポート

 点火プラグの交換レポート


     ・ プラグメンテナンスリッドを取り外す。

     ・ 指定プラグ

       CPR8EA-9 (NGK)
       U24EPR9  (DENSO)








 ・ スパークプラグキャップ 「1」 を取り外す。

 ・ プラグが見えますのでプラグレンチを使い
   取り外す。






 ・ 今回使用した工具は、

 ・ プラスドライバー(メンテナンスリッドの取り外し)

 ・ 16mmのプラグレンチ。

 ・ ラチエットレンチ




 ・ 正常な状態のプラグギャップ寸法が
   0.8~0.9mmです。







  今回イリジウムプラグに交換レポート


     ・ 今回選択したのは、デンソーの 「IU24D」です。

     ・ NGKプラグでは同じ熱価のイリジウムプラグが
       無いため。(海外では販売しています)










     ・ 左がノーマル、右がイリジウムプラグです。

  イリジウムプラグレポート

     ・ 始動が良くなった。
       (セルSWを押してる時間が短くなった)

     ・ アイドリングが安定した

     ・ トルクが上がった気がします。(個人の感想)

     ・ 燃費については、まだわかりません。
       

2016年8月15日月曜日

外装部品

外装部品の取り外し方

 外装部品の取り外し方を掲載しときます、メンテナンスのお役に立てて下さい。
      (イラスト画像が少し手に入りましたので画像にして載せておきます)

 ハンドルカバー
 
  ☆ ハンドルカバーフロント、リヤの脱着。
   

・ [1] のビス2本を取り外す。
・ [2] のツメ部分を外す。
・ カバーを引っ張って外す。

 配線等が見えメンテナンスが可能になります。





・ [2] のビス2本と [3] のビスを外す。
・ カバーを引っ張って外す。
・ [1] ウインカーインジケーターカプラ
  の接続を外す。





 フロントカバー
 
  ☆ フロントカバーの脱着。


    ・ フロントバスケット及びステーを外す。
    ・ インナーのビス6本を外す。












・ フロントカバーの上部2本のビスを
  外す。









・ 下の方の[7] のツメ部分を上に持ち
  上げながら外します。

  フロントカバーを外すとメインスイッチ
  などの配線が見えますので、メンテナ
  ンスが可能になります。



 ボディーカバー

  ☆ ボディーカバーの脱着。


    ・ まず、2本のナットを外し、シートを取り
      外します。











・ 左カバーの赤丸部分のビス3本を外す。
  (プラスドライバー使用)









・ 右カバーの赤丸部分のビス3本と矢印
  部分のビス4本を外す。










・ カバーの下部分は、はめ込みで爪で
  引っかかっているので、上に引っ張り上
  げれば外れます。
・ [3] のグロメット [4]からを外すのを忘
  れないように。





フロアーパネル

  ☆ フロアーパネルの脱着


     ・ プラグメンテナンスリッドの脱着
       赤丸部分のビス1本を外す。
     ・ 後は引っ掛けているだけなので引っ張って
       外す。









 ・ バッテリメンテナンスリッドの脱着
   赤丸部分のビス1本を外す。
 ・ バッテリメンテナンスリッドを引っ張って外す。









 ・ 矢印部分のバッテリバンドを外す。
 ・ バッテリコードを外す。
   (マイナスコードから外し、次にプラスコード
   を外す。)
 ・ 10mm頭のボルトを緩めて外す。
  (4箇所の赤丸部分)
 




 ・ [1] ライディングカットリレーを上に
   引っ張り上げて外す。
 ・ [2] ヒューズボックスを上に引っ張り上
   げれば外せます。
   (ツメがついていますので、それを起こして
   からになります)
 ・ スターターリレーを上に引っ張り上げれて
   外す。

    
    ・ フロントカバーに隠れて見難いですが
        左右に合計2本のビスがついています
        忘れず外して下さい。









インナーカバー
 
 ☆ インナーカバーの脱着


・ ボルト [1] 1本とフック [2] を取り外す。
・ ビス [3] 10本を取り外す。





・ ブレーキロックケーブルを外す。








アンダーカバー

 ☆ アンダーカバーの脱着

・ ワイヤバンド [1] をアンダーカバー [2]
  の穴部から取り外す。
・ スクリュビス [3] 2本 ボルト [4] 2個を
  取り外す。